2月10日(火)晴れのち曇り

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今日は朝からなんだか気持ちのいい一日だった。目覚ましが鳴る五分前に自然と目が覚めて、カーテンを開けたら冬の朝日がまっすぐ部屋に差し込んできた。こういう朝は、それだけでなんとなく「今日はいい日になりそうだな」と思える。根拠なんてないけれど、朝の光の力ってすごい。

布団から出るのはやっぱり寒くてつらかったけれど、気合いを入れてキッチンに向かった。最近ハマっているのが、朝にちゃんとコーヒーを淹れること。豆を挽いて、お湯の温度を気にして、ゆっくりドリップする。たったそれだけのことなのに、インスタントとは全然違う香りが部屋に広がって、それだけで幸せな気分になる。今日はグアテマラの深煎りを使った。苦味の中にほんのり甘さがあって、冬の朝にぴったりだった。

朝ごはんはトーストと目玉焼きというシンプルな組み合わせ。本当はもう少し凝ったものを作りたいと思いつつ、平日の朝にそこまでの余裕はない。でも、焼きたてのトーストにバターを塗って、半熟の目玉焼きを乗せて食べると、それだけで十分に美味しい。シンプルなものほど美味しいというのは、料理の真理なのかもしれない。

通勤電車はいつも通り混んでいた。イヤホンをして音楽を聴きながら、窓の外をぼんやり眺める。最近よく聴いているのは、昔好きだったバンドのアルバムを改めて聴き直すということ。高校生の頃に夢中になって聴いていた曲を、大人になった今聴くと、歌詞の意味が全然違って聞こえる。あの頃はただメロディーが好きだっただけなのに、今は言葉の一つ一つが胸に刺さる。人は変わるんだなと、電車の中でしみじみ思った。

仕事は午前中にミーティングが二つ。一つ目は来月のプロジェクトの進捗確認で、まあまあ順調という感じ。二つ目は新しい企画の brainstorming で、みんなでアイデアを出し合った。自分が出したアイデアに対して、先輩が「それ面白いね」と言ってくれたのが嬉しかった。別に大したことを言ったわけじゃないけれど、自分の考えを認めてもらえるというのは、やっぱり嬉しいものだ。

お昼は同僚と近くのラーメン屋に行った。味噌ラーメンを頼んだのだけど、スープが熱々で、麺がもちもちで、冬に食べるラーメンは本当に最高だった。食べながら、同僚と最近観た映画の話で盛り上がった。お互いに全然違うジャンルの映画を観ているのに、なぜか話が噛み合うのが面白い。こういう何気ない会話が、実は一日の中で一番楽しい時間だったりする。

午後はデスクワークが中心。資料を作ったり、メールを返したり、データを整理したり。地味な作業の連続だけど、一つ一つ片付けていくと達成感がある。途中でコーヒーを買いに行って、少し息抜き。自販機のコーヒーは朝の手淹れとは比べ物にならないけれど、仕事中の一杯には、これはこれで良さがある。

定時で上がれたので、帰りに本屋に寄った。特に目当ての本があったわけじゃないけれど、本屋をぶらぶらするのが好きだ。新刊コーナーを眺めて、気になったエッセイを一冊買った。知らない作家だけど、表紙のデザインと、パラパラとめくった時に目に入った文章の雰囲気が良かった。こういう出会い方をした本は、だいたい当たりだという経験則がある。

帰宅してから、夕飯を作った。今日は鍋にした。白菜と豚肉と豆腐とネギを入れたシンプルなポン酢鍋。一人鍋は少し寂しい気もするけれど、好きな具材を好きなだけ入れられるし、自分のペースで食べられるから、これはこれで贅沢だと思う。鍋をつつきながら、今日買ったエッセイを読み始めた。やっぱり当たりだった。文章のリズムが心地よくて、するすると読める。

お風呂に入って、温まってから、少しだけストレッチをした。最近、体が硬くなっている気がして、寝る前に軽く伸ばすようにしている。劇的な変化はないけれど、やった日とやらなかった日では、翌朝の体の軽さが違う気がする。継続は力なりというやつだ。

こうして一日を振り返ると、特別なことは何もなかったけれど、小さな幸せがたくさんあった一日だった。朝のコーヒーの香り、先輩の一言、ラーメンの温かさ、本屋での出会い、鍋の湯気。どれも些細なことだけど、こういう些細なことの積み重ねが、日々の幸福感を作っているのだと思う。

明日も、こんなふうに穏やかで、小さな幸せを見つけられる一日でありますように。

おやすみなさい。