パソコン選びでよく聞く「第8世代」「第10世代」って、なんだか難しそうですよね。これはパソコンの頭脳(CPU)の新しさのバージョンみたいなものです。Intel(インテル)という会社のCPUでよく使われます。この記事では、「8世代と10世代、どっちがいいの?」「何が違うの?」という疑問に、パソコン初心者の方にも分かりやすくお答えします!性能の違い、新しい機能、買い替えのポイントなどを、やさしい言葉で解説するので、パソコン選びの参考にしてくださいね。
- 【性能くらべ】8世代と10世代、どれくらいパワーアップした?
- 【新しい機能】10世代でできるようになったこと
- 【使い方別】ゲームや動画編集ではどう違う?
- 【買い替え?】8世代から10世代へ乗り換える時の注意点
- まとめ:あなたにピッタリなのはどっち?
【性能くらべ】8世代と10世代、どれくらいパワーアップした?
パソコンの頭脳(CPU)は、計算したり、命令をこなしたりする大事な部品。新しい世代ほど、基本的に性能が良くなります。じゃあ、8世代と10世代ではどれくらい違うのでしょうか?
パソコンの体力測定!テスト結果で見る違い
パソコンの性能を数字で表す「ベンチマークスコア」というものがあります。体力測定みたいなものですね。これで比べると、こんな傾向があります。
- 計算パワー: 第10世代のCPUは、第8世代と比べて、だいたい1割~2割くらいパワーアップしていることが多いようです。(※CPUの種類によります)
- 得意なこと: 特に、たくさんの作業を同時にこなす力(専門用語でマルチスレッド性能)が伸びているモデルが多いみたいです。
💡 ポイント
難しく考えず、「10世代の方が8世代より、ちょっと速くてパワフルなんだな」くらいに覚えておけばOKです!
速さのヒミツ:「計算スピード」と「賢さ」
CPUが速い理由は主に2つあります。
- 計算スピード(クロック周波数): CPUが1秒間にどれだけ計算できるか、という速さです。10世代は8世代より、このスピードが少し速くなっているモデルが多いです。
- 賢さ(IPC): 同じスピードでも、一回の計算でどれだけたくさんの仕事をこなせるか、という「賢さ」も大事です。10世代は8世代より、ちょっと賢くなって、効率よく計算できるようになった、と言われています。
この2つが組み合わさって、10世代の方が全体的にパワフルになっているんですね。
頭脳の中の「働き手」の数は?(コア数・スレッド数)
CPUの中には、「コア」というメインで働く人と、「スレッド」という作業を手伝う人がいます。この数が多いほど、たくさんの作業を同時にこなすのが得意になります。
CPUの種類 | 8世代の例 (働き手の数) | 10世代の例 (働き手の数) | 変化 |
---|---|---|---|
ちょっと良いやつ (Core i7) | 6人 / 12人分 | 8人 / 16人分 | 増えた! |
普通のやつ (Core i5) | 6人 / 6人分 | 6人 / 12人分 | 手伝いが増えた! |
ノートPC向け(Core i5) | 4人 / 8人分 | 4人 / 8人分 | 変わらない |
- デスクトップPC: ちょっと良いCPU (Core i7とか) だと、10世代で働き手の数が増えていることが多いです。普通のCPU (Core i5) でも、働き手は同じでも、一人で二役こなせるようになったり(手伝いが増えたように見える)して、パワーアップしています。
- ノートPC: 省エネタイプだと、働き手の数が変わらないこともあります。
たくさんのソフトを同時に使ったり、動画を作ったりする人は、この「働き手の数」が多い10世代の上位モデルが有利になります。
簡単な絵を描く力もアップ?(内蔵グラフィック)
CPUには、画面に文字や絵を映し出すための簡単な機能(内蔵グラフィック)が入っていることがあります。10世代の一部のCPU(特にノートPC向け)には、「Iris Plus(アイリス・プラス)」という、ちょっと性能が良い内蔵グラフィックが入っています。
- メリット: ゲーム専用の部品(グラフィックボード)が入っていないパソコンでも、軽いゲームなら前より快適に動いたり、写真や動画を見るのがキレイになったりするかもしれません。
ただし、本格的な3Dゲームや動画編集をするなら、やっぱり専用のグラフィックボードが入っているパソコンがおすすめです。
【新しい機能】10世代でできるようになったこと
性能アップ以外にも、10世代のCPUには新しい便利な機能が加わっています。
もっと速いWi-Fiが使える!「Wi-Fi 6」対応
10世代のCPUを積んだパソコンの多くは、「Wi-Fi 6(ワイファイ シックス)」という新しい無線の規格に対応しています。
- メリット: 対応するルーターがあれば、インターネットが速く、安定しやすくなります。特に、たくさんの機器をWi-Fiに繋いでいる家や、オンラインゲームをする人には嬉しい機能です。
- 注意: パソコン自体がWi-Fi 6に対応しているか、買う前に確認しましょう。
省エネ性能もアップ?ノートPCの電池持ち
新しい世代のCPUは、前の世代より少ない電力で動くように工夫されていることが多いです。
- 期待できること: 特にノートPCだと、バッテリーが長持ちするようになるかもしれません。
- ただし: 電池持ちは、画面の明るさや使い方によって大きく変わります。
少しでも長くバッテリーで使いたい人には、ちょっと嬉しいポイントですね。
【使い方別】ゲームや動画編集ではどう違う?
CPUの世代が違うと、実際の使い心地にどれくらい差が出るのでしょうか?
ゲームは快適になる?
ゲームをする時、CPUはキャラクターを動かしたり、状況を計算したりするのに使われます。
- どう変わる?: 10世代CPUは8世代よりパワフルなので、ゲームによっては動きがスムーズになったり、画面がカクカクしにくくなったりすることが期待できます。特に、たくさんの計算が必要なゲームでは差が出やすいかもしれません。
- 大事なのは?: でも、ゲームで一番大事なのは、映像を専門に扱うグラフィックボード(GPU)という部品です。CPUだけ新しくしても、グラフィックボードが古いと、あまり違いを感じないこともあります。
⚠️ 注意点
ゲーム好きなら、CPUとグラフィックボードのバランスが大事!どちらか一方だけがすごくてもダメなんです。
動画づくりや専門作業は速くなる?
動画を作ったり(編集・エンコード)、設計図を描いたり(3Dレンダリング)、プログラミングをしたり… こういう専門的な作業は、CPUのパワーがとても重要です。
- メリット: 10世代CPU、特に「働き手の数」が多い上位モデル(Core i7やi9)は、8世代より作業時間を短くできる可能性が高いです。「待ち時間」が減るのは嬉しいですよね。
- おすすめ?: こういう重い作業をするなら、10世代CPUを選ぶメリットは大きいと言えます。
ネットを見たり、書類を作ったりするだけなら?
インターネットを見たり、メールを送ったり、レポートを書いたり、動画を見たり… こういう普段使いがメインならどうでしょうか?
- 体感差: 正直なところ、こういう軽い作業なら、8世代CPUでも十分快適なことが多いです。10世代にしても、「うわ、すごく速くなった!」と感じる場面は少ないかもしれません。
- 将来性は?: ただ、パソコンのソフトはどんどん新しくなっていくので、より新しい10世代の方が、将来的に長く快適に使える可能性は高いです。
【買い替え?】8世代から10世代へ乗り換える時の注意点
もし今、8世代CPUのパソコンを使っていて、「10世代にしたいな」と思ったら、ちょっと待ってください!いくつか注意点があります。
デスクトップPCは大変!「大きな基板」ごと交換が必要かも
これが一番の注意点です!
- CPUの取り付け場所が違う: デスクトップPCの中には、「マザーボード」という大きな基板があって、そこにCPUを取り付けます。8世代と10世代では、このCPUを取り付ける場所(ソケット)の形が違うんです。
- そのままじゃ付かない: だから、8世代のCPUが付いていたマザーボードに、10世代のCPUをポン付けすることはできません。
- 何が必要?: 10世代CPUに交換するには、CPUと一緒に、10世代CPU用の新しいマザーボードも買う必要があるんです。部品代もかかるし、交換作業もちょっと大変です。
🔧 交換はちょっと大変かも…
パソコンの中身をいじるのが得意じゃないと、CPUとマザーボードの交換は難しいかもしれません。自信がない場合は、お店の人に相談したり、新しいパソコンを買う方が安心です。
ノートPCは… ほぼ「買い替え」一択です
ノートPCの場合は、もっとシンプル(?)です。
- CPUはくっついてる: ほとんどのノートPCでは、CPUはマザーボードにしっかりとはんだ付けされていて、簡単には取り外せません。
- どうする?: だから、ノートPCで「10世代のCPUが欲しい!」と思ったら、10世代CPUが入っている新しいノートPCに買い替えるのが普通のやり方です。
本当に買い替えるべき?よく考えてみよう
デスクトップPCでマザーボードも交換するとなると、結構お金がかかります。本当に買い替えが必要か、ちょっと考えてみましょう。
- チェックポイント:
- 今のパソコンの動き、本当に遅くて困ってる? (特にゲームや重い作業で)
- 新しいCPUとマザーボードを買うお金はある?
- これから長く快適に使いたい?
- 他の方法もあるかも:
- 今と同じマザーボードで使える、8世代や9世代の中古のもっと良いCPUを探してみる。
- ゲームの動きが悪いなら、グラフィックボードを新しくする方が効果が大きいかも。
- メモリを増やしたり、遅いハードディスクをSSDという速い記憶装置に交換するだけでも、パソコンは結構速くなります。
今の不満点や、何にお金を使いたいかを考えて、一番良い方法を選びましょう。
まとめ:あなたにピッタリなのはどっち?
結局、8世代と10世代、どっちを選べばいいのでしょうか?
こんなあなたには「10世代」がおすすめ!
- ゲームや動画編集など、パワーが必要なことをする人
- たくさんのソフトを同時に使うことが多い人
- 最新の機能(速いWi-Fiとか)を使いたい人
- これから新しくパソコンを買う人、ノートPCを買い替える人
- デスクトップPCで、「マザーボード交換もOK!」というアップグレード好きの人
こんなあなたには「8世代」でも大丈夫かも!
- インターネットやメール、書類作成などがメインの普段使いの人
- できるだけ安くパソコンを手に入れたい人(中古とか)
- 今、8世代パソコンを使っていて、特に不満がない人
- デスクトップPCで、面倒な部品交換はしたくない人
あなたの使い方や予算に合わせて、ピッタリな世代を選んでくださいね!